これは私がまだ保守的で怖がりな社会人2年生だった頃の話、地方では遅いほうの22才でやっとヴァージンを卒業した頃の話です。そのひと夏の強烈な体験をきっかけに、私は一種のセックス中毒者、特にスイマー男性の肉体とセックスの中毒者となり、こどもを持つ主婦となった今でも、複数のスイマー男性のキープなしでは生きていけない困った女であり続けているのです。



高校と短大でちょっとは名の知れた駅伝選手だった私は、そのおかげもあって全国的にも有名なスポーツクラブ運営企業に就職することができました。見た目面も性格面も地味なタイプであったせいか、その企業内でも地味でお堅い部門と言える指定管理業務のほうに振り分けられ、公的施設を転々とする半年間の研修を経て、その地方ではかなり条件のいいほうである県営プール勤務となりました。



その県営プールは県庁所在地の市にあり、一般にも開放されてはいるものの、室内温水プールに加えて屋外の50mプール、飛び込み競技用プールをも持っている大会規格準拠の施設で、市内の一等地にありながら一般市民スイマーにはあまり利用されない、そして長期休み以外の期間でも平日学校を終えた後の各強豪校の水泳部が専用のバスで広くから訪れるという、「公営プール」としては少し異色な、教育・学習施設的な傾向を持つ、それゆえ逆に職員としては仕事が楽なプールということがじきに分かってきました。基本的に教職員などの顧問・コーチに率いられている中高生の水泳部の子たちは世話要らずな「良いお客さんたち」であり、私たち職員にとってむしろハード・ワークであるのは幼稚園児から小学校低学年生に向けた水泳教室の実務でしたが、1人あたり週に2、3コマを受け持てば事足り、むしろ張り合いのあるタスクになってました。



最初のうち私は、淡々と粛々と勤務の日々を過ごし、その安楽さに十分満ち足りた気分でいましたが、2年目の春を迎える頃になると、心なしか自分が周りの女の子たち ー 監視・教室の入水業務は一種の「保安措置」から女子に限られていました ー からうっすらと距離を置かれているのを感じ、ちょっとだけ気に病むようになりました。先輩・同期含めた他の子たちは、真面目・快活・さわやかな勤務上の外面の裏に、何というか、はすっぱでえっちなクスクスキャピキャピした若い女子性を隠し持っていて、そういう面から私は、奥手で四角四面な食えないヤツ、みたいに、心許せる存在と見てもらえてないらしいということに気付くようになっていたのでした。



思えばそれは、勤務開始時の当初から根っこがあったとも言えるのです。当時でも既に競泳水着はいわゆるスパッツ型 ーハーフ・ジョン型が主流になりつつあったのですが、そのプール勤務の子たちは一様に従来からのハイ・レッグ型を着用していて、3ヶ月周期くらいで割引共同購入する統一カラー/パターンの水着選びの際に、水泳経験者でなかった私はハーフ・ジョンのオプションを選び(セクハラ防止観点のコンプライアンス上からもハイ・レッグの強制はできないから、という理由でオプションが用意されていたのです)、それ以降もずっとハーフ・ジョンだけで通していたのでした。「その出来事」が始まるまでは、周りの同僚たちや常連客である水泳部の子たちの中で、自分だけがハイ・レッグ型を着ていない若い女であるという事実に、私は無頓着でいたのでした。



芝居がかった言い方をしてますが、「その出来事」の始まりは、どうってことなさそうな緩やかなものでした。2年目の ー 私がそのプール勤務になってからは初めての夏、6月の半ば頃から、気になって仕方ない一人の男性客が現れたのです。平日のおおよそ昼1時から夕方5時の間に現れるその男性は、年の頃35から40歳あたり、2時間から3時間ほどみっちり泳ぐ、筋肉質かつすらっとしていて、ものすごくちっちゃいアリーナの競泳用ビキニ姿が危険なほどにセクシーな人でした。水泳経験のない ー したがって男の人の水着姿といえばトランクスやサーフ・パンツ、せいぜいでもここの常連の水泳部の男の子たちのボックス、スパッツ型の競泳パンツくらいしか見慣れていなかった私には、初っ端からそのビキニ姿が衝撃的に印象深く、そのせいで気付けばついつい目で追ってしまう気になる存在となったのでした。
(「2」に続く)






にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ 
にほんブログ村 官能小説ランキング



PR

厳選 ごはんのおとも









PR

全記事表示リンク

カテゴリ

プロフィール

Author:thecollector

全記事表示リンク

最新記事

全記事表示リンク

コスチュームもamazonで

リンク

RSSリンクの表示

>