Kちゃんによると、Kちゃんパパは週に10人以上のお相手さんとセックスしているという話でしたが、わたしにはいつどこでどのようにそんなことが可能なのか、最初は不思議に思いました。Kちゃんパパはお家でお仕事をしてるとはいえ、KちゃんママやKちゃんに気付かれないように、たとえば夜抜け出して、毎晩のようにお相手さんたちを訪ねて、なんて姿は想像できないのでした。実際、わたしがKちゃん宅にお邪魔してる時なんかに、ハウス・ハズバンドよろしく晩ご飯の用意をしてたりするのを見かけてましたし、時折ちらっと垣間見えるKちゃんママとの関係性は、自分の両親のそれと比べてずっと恋人同士っぽい ー もっと言うならえっちなイチャイチャ感の感じられるものでしたから。「夜抜け出して、みたいなのは全然ないかなー。基本的にパパのセックス・アワーは、あたしとママを朝送り出してから夕方前に晩ご飯の準備に入る前まで、なのよ」と、Kちゃんはあっけらかんと答えてくれるのでした。「で、お相手はたいてい監視員さんだったり主婦でママさんだったりが多いから、基本、昼間の屋外ね。プール近辺のトイレだったり、盲点になるスペースだったりね」「トイレは分かるけど、『盲点』って?」「ほら、あそこってスポーツ総合センターみたいなのと公園を兼ねてるじゃん?だから、公共の場所でありながらある時間帯にはほとんど通りすがりの人もいないみたいな、エア・ポケットみたいなポイントがいろいろあるのよ。『エア・ポケット』はちょい意味ちがうけどw」



その「エア・ポケット」のひとつを、間もなくわたしは思いがけなく知ることになりました。ある日何かで学校が早く終わり、わたしたちが普段よりちょっと早めにプールに出かけると、珍しくKちゃんパパとかち合ったのでした。既にKちゃんパパは2時間近く泳いでてもう上がるとこ、ということでした。そしてじきにKちゃんパパが退場すると、急にKちゃんが、あと15分で上がるよと促しました。まだ入って20分そこらなのでわたしは不思議に思いましたが、Kちゃんが何か秘密の浮き浮き気分を抱えているようなので、何かえっちなことなんだなとは推察できました。



更衣室の段階から、Kちゃんは「今、声に出して喋れないから、これからしばらく、しれっと何でもないような、どうってことないことだけ喋ってね」とひそひそ声で釘を刺していました。何が待っているのか知らないながら、わたしにもその興奮とスリルは伝染し、2人ともほぼ無言の内に着替えを終え、館外に出ました。



その「エア・ポケット」はプールの正面玄関からぐる〜っとまわっておよそ徒歩7、8分のところにありました。普段は見かけることもない裏手の駐車場とテニス・コートにはさまれた通路を抜け、第2闘技場とかいう小さな体育館を通り過ぎ、陸上競技グラウンドの横手を通り... と凝った形の造りのスタジアムが前方に見えてきました。その地点でKちゃんはお目当ての何かを認めたらしく「いるよ、パパたち。このまま近づくと気付かれちゃうから、ぐるっと遠回りして反対側に出るよ?」と促し、わたしたちはグラウンドを横切って先ほどとは反対側のスタジアム横の通路を抜け、事務所ビルらしき建物の外階段を昇ってとある踊り場に腰を落ち着けました。「ほら、あっち、見て。ただ景色を見渡してるだけみたいなていでね。万一目が合ったりしてもしれ〜っと逸らせるように」とKちゃん。と、直線距離で50mほど離れたスタジアムの装飾的な外階段の最上部、わたしたちからは1mほど眼下になる場所で、空色のワンピースを着た女性とその後ろにくっついて立っているKちゃんパパが目に入りました。



どちらかといえば保守的なその頃のわたしでしたが、「立ちバック」ってやつだとは直感的に分かりました。見晴らしのいい場所でよくやるように、手すりに手をかけ少し上体を乗り出し景色を眺めているふうの、遠目にも茶色めなロング・ヘアと佇まいが大人のいい女ふうの女性。でも、そのロング・フレアのワンピースは後ろで半分たくし上げられ、ジーンズ姿のKちゃんパパの下腹部を覆い隠しているのです。Kちゃんパパの手は女性の肩とウエストにかかっていて ー



「どうする?しばらく見てる?」と耳許でKちゃんに囁かれ、一瞬わたしはビクっとしてわれに返りました。「うん... ってマズくなければだけど?」「そうね。まあ、まったくマズくないってことはなくて、時間が経てば経つほど『あの子たちはあんなとこで何してんだろ?』って人の目にとまるリスクが高まる、ってことはあるよね。でもまあ、主観的に言うと10分くらいは全然だいじょぶ。でもあと30分くらいはずっとアレが続くよ?」わたしは、初めてKちゃんパパの、というかそもそも誰かがセックスしてるシーンを目撃して名残惜しいのはやまやまでしたが、何となくKちゃんが残っていることを推奨はしてないなと感じたので、その場はもう2分ほどで引き上げることになったのでした。



来た道を引き返して「現場」を十分に離れた安全地帯に達すると、Kちゃんが「これからどうする?ウチ寄ってく?」と訊いてきました。わたしには今目撃したばかりのことについて聞いてみたいことが多量にありましたが、同時にその光景を脳裡に思い浮かべて反芻したい気持ちもありました。また、Kちゃん家で帰ってきたKちゃんパパと顔を合わせたらどうしたらいいんだろうという気も。そのわたしの内心が読めたのか、Kちゃんはちょっとイタズラっぽい含み笑い声で「明日かあさってにしよっか。その時いろいろ話してあげるね」と言ってくれました。帰宅して自分の部屋に落ち着いたわたしが、まだ晩ご飯前だというのにさっそく1度めのオナニーをしてしまったのは言うまでもありません。
(随時続く)



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