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「太いと痛い」みたいな自分のあどけない先入観に反して、私はいきなり快感を感じた。言ってみればその時点でもう何十分もの前戯分に相当する興奮と期待と快感とスリルを精神で味わっていたせいかもしれないが、彼の長く太いペニスが私のヴァギナをきっちり埋め尽くし、あらゆる快感ポイント ー なんとかスポットと呼ばれるようなアレだ ー を同時に満遍なく刺激するわけだから、後から考えれば何も不思議はなかったのだが。それでも、セックス・プレイヤーとしてはまだまだおこちゃま程度だった私には、同年代の男子たちの平均的なペニスによる平均的な快感と比べて段違いに大きいものだったその快感は、私をその後巨根フェチ、肉体美フェチ、オス力フェチにしていくのに十分なものだった。



挿入してから後のことは、実はあまり記憶がない。頭が真っ白になった状態の合間合間に、ちらっちらっと細切れの映像と体感で、膝を曲げて突っ伏した状態でバックから突かれている自分、彼の上にまたがった状態で下から突かれている自分、うつ伏せで脚を伸ばした状態でお尻の後ろにまたがった彼から突かれている自分を飛び飛びに意識した瞬間瞬間があったのみだ。とりわけ長く続いていた気のするうつ伏せ寝バックの間に、何度か隣のベッドのCと目が合い、なんだかいたずらっぽい目付きで舌なめずりするような微笑み顔でこちらを見物している彼女の表情がむしろ記憶に強く残っていた。



何度目にイかされた後だったのか、気が付けば私はうつ伏せのままシーツを掛けられて寝そべっており、目を開けると隣ではCと彼が激しい騎乗位を展開している最中だった。そこで私は、このセッションの真価を、Cの意図したであろうことを、こういうプレイのもたらす興奮の力学を悟った気がした。セックス中の「私」は快感に身を狂おしく躍らせる自分を見ることができない。でも、こうして友人の ー なんなら自分とよく似た体型を持つ友人のセックスする姿を見ていると、まるで自分のセックスを自分で眺めているような同一視の錯覚を楽しむことができる。逞しく美しい体の男の上で身をくねらせるCは先ほどまでの私なのだ。男がどれだけCの ー そして私の ー スポーツで鍛えた引き締まった体を賛美し賞味しているかが目の当たりに分かる。男の割れた腹筋に置かれたCの手のひら、下からCを突くにつれて筋の浮き出る男の尻と太もも、ウエストから尻に向けて理想的に立体的な曲線を描くCの体の美味しそう感... さっきまでCが見ていたはずの絵図を、今度はCが私に見せてくれているのだ。






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